瀬戸内で人気沸騰中の一つテンヤですが、遊漁船に乗ることから敷居が高く疑問も多いと思います。
餌釣りでありながら、しっかり合わせを入れて釣るのが自分で釣れたって気持ちになり気持ちいいんですよね!
今回は瀬戸内の一つテンヤについてどうやって釣るのか?何が必要なのか紹介したいと思います。
- 一つテンヤに興味がある方
- 瀬戸内遠征を狙っている方
- やってみたけどいまいち釣果が出なかった方
それでは興味がある方は下記をご覧ください。
一つテンヤとは?
一つテンヤは、テンヤと呼ばれる仕掛けにエビを付けて、魚を狙う釣り方です。
一つテンヤ真鯛とも呼ばれ、繊細な仕掛けとタックルで大きな真鯛を狙うのがメインでしたが、瀬戸内などではキジハタ(アコウ)などもよく釣れキジハタ狙いで遊漁船に乗られる方も多数います。
鯛以外の魚もよく反応するのでアタリが多く、初心者でもとても楽しめます!
私が釣ったことがあるのは、真鯛、コブダイ、キジハタ、ヤズ、サメ、マゴチ、カサゴなどです。
サメは2度ほど掛かりましたが、もう釣りたくないです…。
瀬戸内のテンヤは何が違うの?
一般的な一つテンヤは冷凍エビを使用しますが、瀬戸内では活きエビを使用する遊漁船が多いです。
活きエビのメリットとして
・頭が取れにくい
・エビ自体が多少動く
・目に輝きがある気がする
となります。
大きくシャクった際に頭が取れにくいので誘いやすいです。
頭の取れた餌では極端に悔いが渋くなるので生きている方が頭が取れにくく魚の興味を示しやすいです。
シーズンは?
瀬戸内では活きエビを使うことが多いと言いましたが、活きエビが手に入る時期しか行わない遊漁船が多いです。
だいたい5月初旬から11月程度までがシーズンと覚えておいてもらえたらいいですよ。
8月頃に産卵期を迎え食い渋くなる時期もあります。
シーズンにより活きエビの入手が早ければ早く始まり、手に入らなくなったら終わります。
魚のサイズですが、鯛であれば春、秋がハイシーズンということもあり数もサイズも出やすいです。
キジハタのハイシーズンと言えば夏ですが、サイズが出やすいのは早めの時期になります。
早い時期に多く釣られ数が減ることからシーズン中盤に近づくとサイズが出にくくなると言われています。
体感では春先で一船で50upが1~3程度は釣れているのですが、夏ごろになると一船1匹釣れたらいいかな?くらいまで減っています。(シーズンによって多少の違いはあると思います)
最近ではアコラバ(タイラバみたいな仕掛け)が流行っており、活きエビの手に入らない4月頃にアコラバで冬から春にかけて成長したキジハタが釣られ、テンヤシーズンに少し減っているように感じます。
瀬戸内一つテンヤに必要な物は?
ひと言で瀬戸内エリアと言っても、場所によって水深やタックル、釣法が大きく異なります。
体感では、四国側(特にしまなみ周辺)は深めの水深で重めのテンヤ(12号前後)を使用する場所が多いです。
本州側は水深が浅めで軽めのテンヤ(~8号)を使用してるのをよく聞きます。
実際に乗船した話ではないですし、場所やシーズン毎で状況が違うので遊漁船の船長に確認してください。
一般的に一人9000~10000円、活きエビが2000円程度になります。
テンヤの選び方
8号前後をメインに扱う地域と12号前後をメインに扱う地域が多いですが、一般的に乗る予定の遊漁船次第になっていしまいますので必要な号数を確認してください。
釣具屋で聞くのも一つの手です。
ですが、POPなどで遊漁船のテンヤなら8号などと大きく記載されていますが、実際に売れているのは12号前後だったりします。
私の地域ではシーズンインすれば12号前後のテンヤがなかなか手に入らないくらいなんですよね。
県全体で12号前後が品薄になります。
在庫処理などの理由もあるのであまり信用しすぎるのはよくないと思います。
私は四国側で遊漁船に乗ることが多いのですが、だいたい12号メインに前後を用意しています。
良く乗る遊漁船は、水深が40~90mの場所に行くことが多いです。
SNS等で、
・深い水深の場所に連れていかれる
・船の流し方が下手だから重いテンヤを使わないといけない
など見かけます。
上記のようなことを言われている方は上手な方が多いのでしょう。
遊漁船にとっては予約が入れば潮や状況に合わせて常に魚のいるポイントを探さないといけません。
釣れなければ次は乗ってくれない可能性が高いですからね。
確かに軽いテンヤであればオモリのシルエットも小さくなり違和感を与えにくくなりますが、初心者が軽いオモリを使って底が取れなければ、根掛かりして即ロストです。
お祭りの原因にもなりますよね。
また、重いテンヤにもメリットはあり、早く沈むので回転が速くなります。
テンヤは底の魚を狙うので落としている時間は無駄な時間です。
ポイント一投目や、餌確認などで一度回収した後は重いテンヤのほうが底取りが早いですよ。
また、テンヤはハヤブサから発売されている物やダイワ、三笠テンヤなどエビズレンがついている商品を選びましょう。(各メーカーで多少名称が違います。)
エビがずれると違和感を感じて食わなくなり釣果に差が出ます。
メジャークラフトやダイソー、通販サイトで売られている安めのテンヤを使用される場合は、エビズレンが単体で販売されていますのでそれを後付けしましょう!
メジャークラフトのテンヤには根元に返しがついているのですが体感ズレやすかったです。
テンヤの種類
基本的にテンヤにはテンヤ型とカブラ型の2種類あります。
テンヤ型は底の面が一番大きく抵抗を受けやすい構造、カブラ型は丸形で抵抗を受けにくい構造になっています。
底がしっかり取れる場合はテンヤ型が下降時にゆらゆら揺れて魚の食い気を誘ってくれるように感じました。
底取りが難しい場合はカブラ型と呼ばれる丸いテンヤを使ってしっかり底をとりましょう。
遊動テンヤと呼ばれる物もありますが、私はいまいち扱いきれなかったのでお勧めしていません。
通常のテンヤは当たりがあれば即合わせ、遊動テンヤはワンテンポ待ってしっかり餌を食ってから合わせるのが基本になります。
鉛?タングステン?
根掛かりのリスクもありタングステンはコスパはあまりよくありません。
ですが、何度も遊漁船に乗っていると食い渋いタイミングが必ず出てきます。
周りで一人だけ釣れている場合などタングステンを使用している場合が多いですので数個は購入しておいた方がいいと思います。
鉛で釣れていれば使う必要はないのでもしもの為のお守りみたいなものですね。
私は全部で4個ほど所持していますが、食い渋い時間帯はありますが、最初から最後まで渋いという経験はないので一度も使用していません。
というか無くすのが怖くて使えません笑
専用ロッドは?
近年では、テンヤロッドも多く発売されているので新しく用意されるのであれば専用ロッドを購入しましょう。
水深50mまで+8号メイン
・M~MHの硬さ
水深100mまで+12号メイン
・H~XHの硬さ
を目安に選びましょう!
といってもメーカーによって硬さが違いますので、適合錘負荷の中間から少し上にメインテンヤの重さがくるように選べば扱いやすいです。
個人的にですが、シマノよりはダイワのロッドが当たりを含め扱いやすいと感じました。
シマノは19炎月エクスチューンまでしか触ったことないのでリミテッドや最新モデルであれば違うかもしれません。
コスパ重視なら宮一釣漁具のイグレイがおすすめです。
約3万円でハイスペックのテンヤロッドを購入することができます。
ソリッドティップorチタントップを選ぶことができるんですよ。
イグレイであれば8号メインならH、12号メインならXHをおすすめします。
注意点は、ネットでは公式HP以外で買うことはできないです。
瀬戸内周辺の釣具屋で取り寄せすることは可能なことが多いので確認してみてください。
また、大手メーカーではないので売り切れた場合にそのシーズンは生産がない可能性があります。
代用ロッドは?ベイトは?
エギングロッド、シーバスロッドなんかがおすすめです。
私はエギングロッドの19セフィアSS83Mでしばらくテンヤを行っていましたが、問題なく釣行できてました。
遊漁船の中で竿頭になれたこともあります。
8ft台の長さで多少取り回しが大変だったのでシーバスロッドなど9ft超えると扱いずらいかもしれません。
ベイトロッドでもテンヤは行えますが、12号程度の重さのテンヤでないとちょっとストレスが溜まります。
スピニングのように完全なフリーでラインが落ちていかないので沈みにくさがあります。
ブレーキを緩めることである程度フリーにすることはできますが、今度は着底時にバックラッシュのリスクがあります。
バックラッシュすると直している間に確実に根掛りorお祭りのどちらかがもれなくついてくるので慣れない人はやめておきましょう。
他の人とのお祭りの心配が出てくるので軽いテンヤを扱う遊漁船ではあまりお勧めしません。
6ft台のロッドなどを代用する場合は、海底の立ち上がりや下りの合わせ代が少なく扱いずらかったので7ftを超える長さのロッドをおすすめします。
起伏の緩やかなポイントでは6ftでも問題ないと思います。
リールについて
一般的にPE0.8号を使用します。
シマノであればC3000、ダイワであれば3000番を用意しましょう。
ダイワのLT2500はちょっとキツさを感じました。
好みにはなりますが、できればノーマルギアではなくエクストラハイギアをおすすめします。
一巻き20cm程度の差でも数巻けば大きく変わってきます。
代用であれば4000番なんかを使ってみても問題ないですよ。
重さやロッドバランスが気になるのでできれば3000番がいいですが…。
2000番や2500番だと大きな魚が掛かった際に魚の重さだけでなく水深や潮の流れによる抵抗で巻きづらくなることがあるのでお勧めしません。
ラインは200~300m巻けるリールであれば安心して釣行できます。
単色ではなく複数色の長さが分かるタイプのラインにしましょう。
シャロースプールのリールを代用する場合(エギング用のリール等)、ラインが高切れした場合に海底まで落とせなくなる可能性があります。
底物狙いで海底に落とせないとほぼ確実に魚が釣れません。
替えのスプールもしくはラインを準備しておきましょう。
40m未満の浅めの水深が多い場合には予備を用意しなくても大丈夫だと思いますので、事前に狙うポイントの最大水深と自身のリールのライン量を確認しておくといいでしょう。
予算等もありますが、アルテグラ、フリームスクラス以上のリールであれば気にせず釣行できます。
サメなんかが掛かってしまうと大変かもしれませんが、、、
魚の誘い方
リアクション釣法と言われる誘って食わせる釣りになります。
海底にいる魚に餌を見せる必要があるので、底取りできる重さのテンヤが必要になります。
竿先を、シュッと一回、もしくはシュシュッと二回、鋭く大きくシャクり、ロッドを90度近く上げた後に、ゆっくり海底まで下ろしていきます。
この時にラインやロッドにテンションが掛かった状態をキープしましょう。
テンヤが底に着いたらもう一度大きくシャクります。
これを繰り返していきます。
基本的に海底までのフォールやアクション後のフォールのタイミングで魚が食ってきますのでそこで当たりがあればすぐに合わせましょう!
テンションフォールなのでラインが緩まないようにしてくださいね。
注意点としては、
・アクションの際に竿先を上げ過ぎない
・常にラインにテンションをかけておく
・違和感があればとりあえず合わせる
・底に着いたら基本的にラインは巻かない
アクションの際に竿先を上げ過ぎない
シャクリで竿先を上げ過ぎるとフォール中竿先が下がる前に魚が食ってきた場合に合わせしろがなくなります。
また、掛けが甘くなりバラシの原因にもなります。
常にラインにテンションをかけておく
ラインのテンションですが、強くシャクればテンヤが上がりすぎてしまいフォールへの切り替えの際にラインが一瞬緩みます。
比較的ゆっくりとしたフォールの場合に食いつきやすいことや、緩んでる間に当たりがあっても分からないので常にラインにテンションが掛かるようにしましょう。
穂先にラインが絡む原因にもなりますので注意しましょう。
厳密にいえば、フリーフォールの際に食いついてくることもあります。
当たりをとるのが難しいので穂先やラインの違和感をしっかり感じ取れるように練習しましょう。
違和感があればとりあえず合わせる
初めのうちは当たりなのか底についたのかわからない時があります。
当たりと底の違いを感じれるように練習の意味合いも込めて合わせていきましょう。
また、当たりがあり合わせれなかった場合、2.3回しゃくってみて何も当たりがなければ一度回収して餌がついているか確認しましょう。
ルアー釣りと違い餌が取られてしまうと魚は食ってきません。
餌が取られている可能性がありますので不安に思ったらこまめに確認しましょう。
周りが釣れているのに自分だけ当たりがない場合もすでに餌をとられている可能性がありますよ。
底に着いたら基本的にラインは巻かない
巻き取らないというと語弊がありますが、海底の深さが変わらないポイントであれば穂先を下げきれば底取りができるはずなので巻く必要はないですよね。
掛け上がりのポイントであれば底取りの際に、一回前の底取りよりも穂先の位置が上がっているはずなのでそういう場合にラインを巻き穂先が一定の範囲でしゃくれるように調整します。
掛け下がりの場合は逆になります。
底が取れなくなれば、ベールを返して糸を少し出すことで調整をします。
岩場のポイントが多くなりますので、さっきまで底が取れていたのに急に底が取れなくなった場合は一度ラインをある程度巻取ってから再度落とし直しましょう。
根掛かり回避の意味でも底取りが重要になります。
上記シャクリで当たりが悪い場合は、海面に向けた竿先を水平やや下まで、小さく鋭く、1回シャクり、フォールを繰り返してください。
また、底取りした後にワンテンポ置いてからしゃくってみる方法もあります。
これは根掛かりのリスクが高くなりますので注意が必要ですよ。
その日、その場所にあったしゃくり方を見つけることができれば釣果につながります。
周りの人でよく釣れている人がいればしゃくり方をじっくり見てみてください。
まとめ
どうだったでしょうか?
結局は実際に挑戦してみて自分なりのやり方を見つけるのが一番なのでぜひ一度一つテンヤに挑戦してみましょう!!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。