2024年に新型のオシアジガーが発売されました!
一般的なベイトリールではスタードラグと呼ばれるハンドルの軸についているドラグを調整しますが、今作では見た目はフォールレバーのようなドラグ調整機能レバードラグが採用されています。
使い勝手はどうなのでしょうか?
今回予約していたものが届きましたのでレビューしてみたいと思います。
それでは興味がある方は下記をご覧ください。
24オシアジガーLDって?
ジギング専用レバードラグのリールです。
巨魚に挑むジギング戦略のあらたな選択肢として発売されました。
レバードラグはドラグ操作が視覚的にも操作しやすいのはもちろん、熱ダレしにくいドラグ性能は長時間ファイトが多くなるマグロにも最適。
レバードラグは構造上ドラグ力を上げるほどハンドル回転が重くなるのですが、新開発のインフィニティドライブ構造により、高ドラグ時のハンドル回転重さを従来比30%低減しています。
大型魚と対峙するNew大型T型ハンドルノブと105㎜冷間鍛造ハンドル。
オシアジガーシリーズこだわりの数々(サミングのしやすいフレーム形状、操作性にこだわったドラグレバー)。
ライトラインにも対応する付属ドラグカムも付属しています。
レバードラグって?
オシアジガーLDの最大ドラグ力は20kg。
これはスプールフリーが出る範囲内で、プリセットを最大まで締めたときのFULLポジションでのドラグ力になります。
スタードラグに比べて熱ダレしにくい高耐久ドラグは、一定条件下におけるオシアジガー2000との比較でドラグ力の低下を約25%軽減。
ドラグを酷使する大型魚とのやり取りにも安定したドラグ力を維持しやすく、安心のファイトをサポートしてくれます。
コンパクトボディ
オシアジガー2000に肉薄するそのボディサイズとは裏腹に、最大ドラグ力は20kgを実現しています。
スタードラグ方式のシマノジギングリール最大サイズ、オシアジガー4000の18kgをも凌ぐ性能です。
パーミングし易く、一日中ヘビーなジグを操作し続ける釣りにおいて圧倒的なメリットとなりますよね。
カスタム可能な機能
ストライクポジションで確実にレバーが止まるストッパーボタンはレバードラグに慣れていない方の「締めすぎてブレイク」というリスクを軽減できます。
中層のマグロ狙いにも有効な設定ですが、根際の攻防が不可欠なカンパチジギングや、ストッパー不要の上級者はOFFにすることでスムーズにドラグMAXまで変更できるようにできます。
使用者の経験値や対象魚の特性によって、より適した仕様にカスタマイズが可能なリールです。
出荷時に組み込まれている標準のドラグカムを付属するライトラインカムに交換すればドラグ力の変化がなだらかになり、PE1.5号~2.5号を使ったゲームにも対応できます。
中深海のキンメ、アコウダイ狙いや近海の青物ジギングに適したリールにできます。
といってもPE3号で670m巻けるリールなので1.5号を巻くにはかなりの下巻が必要になるので現実的ではないのかな?と感じます。
購入した番手・用途は?
今回購入した番手は2500MGになります。
ギア比が5.7、巻量は107cmのモデルです。
用途としてはオーバースペックになりますが、メーターオーバーのブリを釣る為です。
現状青物用に使用しているソルティガLJ63xxhbとソルティガIC300でも釣ることはできると思うのですが安心してやり取りしながら釣ることができるのか不安な部分があったからですね。
それなら既存のオシアジガー2000でも十分ですが、今後もっと大型の魚種のいる地域に行くことがあった場合に使用できるのでオシアジガーLDを購入することにしました。
MGを選んだ理由としては現状スローピッチジャークは視野に入れていないので扱いやすい一巻き1mと考えて選んでいます。
生産数が少ないのか売れ行きがいいのかは分かりませんが、HGの方が在庫は少なそうなので人気なのかな?とは感じています。
使用感
- リールサイズ
- 魚とのやり取り
- フリーフォール時の操作
- レバードラグについて
・リールサイズ
今まで使用していたモデルが400gくらいの重量だったのでかなり重いです。
今の月一遊漁船では一日中シャクるのは自身の体力がちょっと足りないかな?と感じました。
そこまで手が小さいとは感じたことはありませんが、疲労などで常にハイパフォーマンスを発揮できる持ち方が見つかりませんでした。
パーミングのしやすさというのがどれだけ大事かというのが大型リールを使って初めて感じました。
これに関しては使いこなしていけばいい持ち方が見つかるとは思いますが…。
・魚とのやり取り
今回やり取りしたのは70cm前後のブリ系の魚でした。
もちろんオーバースペックということもあり不満な点はありませんでしたが、魚とのやり取りに関してはオシアジガーLDが想定しているような対象魚を釣る予定が現状ないのでこの記事ではその部分はあまり参考にならないかもしれません。
・フリーフォール時の操作
フォールスピードの調整がリールで調整できないので扱うのが大変でした。
ラインにテンションをかけて巻いていなければラインが一気に放出されてバックラッシュしてしまいます。
スプールの回転性能が良く、ジグが着底してもスプールがスムーズに回ってしまう為底取りが難しく感じました。
指でのフォールスピード調整が本当に大事ですね。
幸い人差し指でも親指でも調整できるのでそこは好きなほうを選べていいと思います。
現状は着底近くになれば左人差し指、両手親指三点でかなりフォール速度を落としながら底取りしています。
・レバードラグについて
レバードラグに関しては目視でドラグ値をイメージ通りに変更できるのは便利ですね。
ただ、魚とのファイト中に状況に合わせてドラグの掛け具合を調整するのはファイトに余裕を持てる中上級者でないと難しいかな?と感じます。
実際に遊漁船で使用しましたが、地合いでは右の人も左の人も青物をかけている状況になり、ラインが絡まる可能性があると感じればドラグをできるだけ掛けた状態でゴリ巻きすることになります。
周りの人に迷惑を掛けないようにギリギリの調整をするのは難しいです。
ストッパーボタンに関してもファイト中に押すのは難しいです。
ボタンを押した状態でレバーを倒さないといけないので魚の引きや船の揺れで安定しない状態で片腕だけでロッドコントロールをするのは大変です。
慣れないうちからあれもこれも操作するのは大変でした。
次からはストッパーボタンを外した状態で使用しようかなと思いました。
ファイト中にレバードラグを調整できるようになるころには余裕を持ったファイトができていると思いますので。
このリールをお勧めできるのは大型魚とのファイトになれた上級者かな?と感じます。
長時間のファイトでスタードラグでは限界を感じている人にはお勧めできます。
現状使用目的がPE2~3号を使用する予定なのでライトカム向けのスプールも同時発売してくれるとありがたかったですね。
今後発売してくれるのでしょうか?
初心者にもお勧めできる?
初心者が初めてオシアジガーLDを買う場合はお勧めできないと感じました。
- レベルワインダーがない
- フォールレバー、メカニカルブレーキがない
- サイズ感、重さ
・レベルワインダーがない
初心者でも最初から対象魚が大型の場合にはレベルワインダーがついてないモデルを買うことにはなりますが、初心者がラインの色で水深を把握しながらアクションを加えつつ巻き操作をし、さらに指でスプールに巻き取られたラインの位置調整をするのは大変です。
レベルワインダーの有無狙っている魚種に合わせては判断した方がいいと思います。
・フォールレバー、メカニカルブレーキがない
レバードラグでドラグをOFFにするかトラグをかけるかの2択なのでフォールスピードを調整することができません。
フォールスピードを調整しておけばサミングしなくてもバックラッシュをしたりすることはありませんが、調整できない為常に指でサミングをし続けなくてはいけません。
例えば潮の流れが速くジグの重さがあっていない場合や小さなジグを使わないといけない場合にはジグの落下速度よりラインの流されるスピードが早く弧を描いてしまい、着底後にすぐ巻いてもジグが海底から上がらず根掛かりしたり、他のお客さんにラインが絡むなどトラブルを起こしてしまいます。
・サイズ感、重さ
コンパクトになっているといっても4000番から比べればの話なので大きいのには変わり有りません。
その人の手のサイズによっては持ちにくい、操作し辛いというのはあります。
一日中扱えない、魚が掛かったはいいけど体力が残っていないとなると意味がありませんよね。
そういう意味では最初は丸一日扱える範囲のリールにするべきかな?と思います。
価格面でもオシアジガーの1500や2000番がいいと思います。
まとめ
釣り道具を色々買ってきて初めて道具を扱いきれなかったです。
何回か使用すればもう少し手になじむと思いますが、ここまで苦戦したのは初めてでした。
素直にオシアジガー2000番にしておけば苦労しなかったかな?と感じます。
せっかく購入したので扱えるように頑張りたいと思います。