
アコラバと言えば近年瀬戸内海周辺で行われているキジハタ(アコウ)を狙う釣りになります。
その中でも電動リールを使用してアコラバを行うことを電動アコラバと呼んでいます。
根を攻めることから電動は向かないとの声も聞きますが、やってみないと分からないとのことで挑戦してきましたので紹介します。
- アコラバに興味がある方
- 電動リールを所持されている方
- 電動リール購入検討中の方
それでは興味がある方は下記をご覧ください。
アコラバとは?

アコラバとは、タイラバのようにルアーを使ってキジハタ(アコウ)を狙う釣り方になります。
タイラバのオモリは球体ですが、アコラバでは長方形の鉛を使用します。
鳴門オモリが一番近い形状になりますね。
鉛にネクタイを取り付ければアコラバの完成になります。
ネクタイはタイラバ、アコラバ共に似たような形が多いです。
水温が上がり始めアコウの活性が上がる3月から一つテンヤ用の活きエビの手に入る4月下旬までの釣りになります。
暖冬等で水温があまり下がらなければ2月頃から行うこともあります。
この時期はエビがいないのでキジハタはエビを主食としていないようです。
基本的に餌釣りの隣ではルアーでは釣れないと言いますが、この時期は冷凍エビの一つテンヤでキジハタを狙うのは難しそうです。
アコラバのメリットとしてサイズが出やすいです。
一つテンヤシーズンの前に行うので大きな個体が残っていますよね。
といってもキジハタは成長するのにかなり期間が必要であり今は大きな個体が釣れていますが数年先はどうなっているか分かりません。
一般的にはオフショアの釣りになりますので遊漁船等で行います。
タックルセッティング

私のタックルセッティングを紹介しつつ選ぶ上の注意点を紹介したいと思います。
基本的にはアコラバやタイラバのセッティングがメインになりますよ。
- ロッド ダイワ 極鋭 MG73M-230
私がこのロッドを選んだのは単純に極鋭というロッドを使ってみたかったからです。
7:3調子、230cm、鉛20号~100号までが扱えるスペックですね。
基本的には80~100g程度が扱える乗せ調子よりのロッドを使用することになります。
7:3と言えばどちらかと言えば先調子に分類されますが、多少ノリが悪いと感じる時もありますが問題なく使用できます。
使用する電動リールによってはリールシートにハマらないこともありますので注意が必要です。
- リール ダイワ シーボーグ100J
重量375gと同番手の手巻きリールに比べると軽量の分類には入りませんが電動リールの中では最軽量になります。
ラインは1号300m巻くことができアコラバにはちょうどいい糸巻き量になります。
基本的にはシーボーグ100のスペックがあれば50cm程度のキジハタでも電動巻き上げすることができますが、ポイントによって青物の回遊があり70cm程度の物が掛かる場合電動巻き上げが厳しい為手巻きで対応する必要があります。
不意の大型青物にも対応するのであれば200番程度の電動リールは必要だと思います。
あくまで不意ですので青物メインで200番はやめておいた方がいいと思います。
- バッテリー ダイワ スーパーリチウム12000WP
価格が高く購入をためらったほどですが、純正品のタフバッテリーが結構重く他社製ではリール故障時の保証がないとのことなので奮発しました。
バイク用のバッテリー等を流用される方も多いですが、持ち運びが大変なののでできればリチウムバッテリーをおすすめします。
- ライン サンライン PEジガーULT8本組 1号300m
フォールスピードや高感度であり底取り海中の状態把握などに一番に底取りする為や小さな変化に気づけるように使用しています。
高価格の商品であり、ここまで高い物を使用する必要もないと思いますが、過去に300m2000円台のラインを使用中、ほぼ未使用の状態で高切れしたことから買える範囲でいい物を使おうと決めて使用しています。
このラインと同4本組をメインに使用していますが、ライントラブルは経験していません。
ただし、4本組は抵抗が掛かった際の糸鳴りが結構ひどいので気になる方は高くても8本組をおすすめします。
- ルアー
一宮釣具の斑と鳴門オモリにネクタイを取り付けた自作のアコラバをメインに使用しています。
自作アコラバでも釣果に差があると感じたことはなくどちらかと言えばネクタイカラーや形状の方が釣果に差が出やすいです。
体感ですが、鳴門オモリの場合カサゴ等も釣れやすいのでアコウメインで釣りたい場合斑を使用してもいいと思います。
キジハタの釣り方

基本的に海底から5mを攻めましょう。
着底直後、もしくは2・3巻きしたタイミングで当たることが多いです。
もう少し遅いタイミングで食ってくる個体もいるので巻き数を色々試してみましょう。
巻き方としては、ひたすらに一定速度で巻く落とす巻くを繰り返します。
巻き速度は日によって結構変わりますので色々な巻き速度を試してみましょう。
ちなみにここでの早巻とはジギングのような早巻でなく手首だけで軽く早く巻くようなイメージです。
周りで釣れている人の巻き速度を真似してみるのも一つの手なのですがリール毎に一巻き当たりの巻き量が変わりますので注意が必要です。
まずは底から5m程度巻き上げたら落としてを繰り返しましょう。
底取りがしっかりできないとルアーも沢山無くすし、キジハタも釣ることができません。
魚が食いつけばフッキングはせずに巻き合わせをしましょう。
それ以降釣り上げるまでは多少早巻にする程度で基本的には一定速で巻き続けます。
バレたり口切れしたりする原因になりますので焦らず慎重に行きましょう。
手巻きの場合
上記で説明した釣り方を行い、魚がしっかり乗ったことが確認できれば電動巻きに切り替えます。
電動巻きスピードを上げ過ぎれば口切れやバレる原因になりますので注意してください。
切替の際にもたつくとバレますのでスムーズに急な速度変化にならないようにしてください。
また、海面直前で電動巻きが止まりますので止まり切る前に巻き上げOFFにして手巻きに切り替えましょう。
手動と電動の切替の際に巻き上げが止まるとフックアウトすることがあります。
電動巻きの場合
シーボーグ100jの場合フォール中に巻き上げ速度を設定していればクラッチを戻すだけで巻き上げ開始できます。
ポイント次第ですが着底から巻き上げ開始が1秒以上遅れれば根掛りのリスクが跳ね上がります。
その他リールで巻き上げ開始までにひと手間必要な場合、その間に根掛りする可能性がありますのでできるだけ素早く切替できるようにしましょう。
また、低速気味で巻き上げ開始する場合、ラインスラッグを回収しきるのに時間が掛り根掛りしてしまうこともあります。
ラインスラッグを一瞬で巻き取れる巻き速度に調整する
フォールブレーキを調整しラインスラッグをできるだけ作らない
ような操作が必要になります。
手巻きであれば鉛の重さを感じるまで早巻きそこからは速度を落として定速巻きへの調整も簡単ですが電動だと調整が難しいですよね。
フォールブレーキの調整は手巻きでも重要な調整ではあります。
巻き上げが開始できればあとは当たりがあるまで同じ操作の繰り返しです。
当たりがあれば速度を少し上げて巻き合わせをし、しっかり乗れば地上まで電動巻き継続です。
電動巻きが止まるタイミングには注意して手巻きに切り替えましょう。
電動アコラバ釣果

高活性のタイミングであったこともありますが、7~8時間で32ℓのクーラーボックスが満タンになるまで釣ることができました。
キジハタ21匹、その他5匹の計26匹です。
その日のファーストフィッシュ、ラストフィッシュ、竿頭も貰うことができたので電動リールのメリットをしっかり活かせたのかな?と思っています。
まとめ
アコラバが流行り始めた当初は電動は向かない、ローギア、ダブルハンドルはダメとの情報も出回っていましたが、ローギアでも巻き速度次第で根掛り回避可能、ダブルハンドルも長めなら問題ないということは分かりました。
まだまだ浅い釣り方法なので色々な新しいやり方が出てくると思いますので新しい発見があれば更新していきたいと思います。