PHEVに乗っていると急速充電を使われる方もおられますよね?
バッテリー残量がどの程度減った状態で充電するのがいいのでしょうか?
今回は、急速充電の使うベストなタイミングについて紹介したいと思います。
私の所有している12kWアウトランダーPHEVを6年使用したバッテリーでの実績になりますので皆さんの環境と違う部分もあると思います。
また、BEV車両との違いもあるかと思いますのでご注意下さい。
- PHEVに乗られている方
- 急速充電を使用されている方
- PHEVを購入検討中の方
それでは興味がある方は下記をご覧ください。
急速充電とは?
高出力で短時間に充電する方法になります。
自動車のバッテリー充電では、普通充電と急速充電があります。
普通充電は一般的に200Vの電流を使用しますが、急速充電ではそれ以上の電圧を使用します。
急速充電器によっても元々の出力の違いがありますのでそこは省かせていただきます。
それでは急速充電のメリット・デメリットを紹介したいと思います。
メリット
急速充電のメリットですが、
- 充電時間が短くて済む
- ちょっとした買い物中にある程度充電できる
- 充電料金は普通充電とあまり変わらない
充電時間について
バッテリー容量や車両の性能によって多少の変化はありますが、基本的には30分の充電時間で80%の容量を充電できます。
普通充電が4時間前後で満充電ということを考えるとかなりの時短になります。
(20kwアウトランダーでは、急速充電38分で80%、普通充電7.5時間で満充電となっています)
ちょっとした買い物でも30分近くは掛かりますのでその時間を活用して充電することができます。
充電料金について
家庭の電気代については1kW20円程度かかかりますよね?(2024年現在30~40円程度)
車両充電用の設備は、1kWあたりの金額ではなく充電時間によって金額が決まります。
契約したカードによって違いがありますので私の契約した三菱の充電カードを参考に紹介します。
急速充電は1分で8円、普通充電は1分で1.5円となっています。
急速充電30分で240円(80%)
普通充電4時間で360円(満充電)
バッテリーの特性上、満充電に近くなるほど充電に時間が掛かることを考えると料金はほとんど変わりません。
急速充電の方が安いということでもないので無理に急速充電を多用する必要はないです。
また、三菱カードは三菱店舗の急速充電で1分=5円、プレミアムプランだと普通充電が無料です。
利用状況によっては、こういったプランを活用してください。
三菱充電カードについては、別記事で紹介していますので興味があればチェックしてください。
デメリット
急速充電のデメリットは、
- バッテリーの劣化が早くなる
- 継ぎ足し充電には向かない
- 夏場・冬場は同時間でも充電量が少ない
バッテリーの劣化
急速に充電することからバッテリーに負荷がかかりやすく普通充電に比べバッテリーの劣化が促進されてしまいます。
車両のバッテリーを交換するにしても価格も高く簡単に交換できるものではありませんので長期間車両を乗る予定の方は注意が必要です。
バッテリー劣化については下記記事で紹介しています。
興味があればご覧ください。
継ぎ足し充電について
先で紹介したように満充電に近くなればなるほど時間あたりの充電量が落ちていきます。
基本的には空の状態から充電することをおすすめします。
夏場・冬場について
夏場は充電器が熱を持ちやすいことや電力事情で急速充電の出力を絞っている場合があります。
出力が落ちれば充電効率も悪くなりますので充電量に影響が出ます。
出力制限をしていない場所もありますのでそういう場所を選んで充電しましょう。
ただし、外観から見ても判断できません。
たまにラミネートで記載してくれている店舗は見かけますが…。
冬場に関しては、車両側のバッテリー温度低下により充電効率が落ちます。
私の車両で普段20分で4.4kW充電できるのに対し、冬場だと3.6kW程度まで下がっています。
季節によって充電時間あたりの走行距離が変化します。
バッテリーを新品に交換してから寒暖差での充電効率はあまり変わらなくなりました。
バッテリーの劣化による影響もありそうです。
効率のいい充電設備の使い方
良く紹介されているのは30分で80%の充電量ですよね?
ですが、充電が進むことで時間あたりの充電効率は下がっていきます。
私の車両ですが、20分程度で4.4kW充電できます。
そこからさらに10分充電しても1kW程度しか増えません。
冬場だと0.5kW程度の時もあります。
ですので私の車両であれば20分程度の充電を繰り返した方が金額あたりの走行距離が増えます。
体感ですが、上記理由から10%程度の残量がある状態から20分充電しても空から20分充電しても充電後のバッテリー残量はあまり変わりません。
無理に継ぎ足し充電をするよりかは空になってから充電することを心がけましょう。
バッテリー容量が多い車両の目安としては、充電器の液晶に出力(A)が表示されていると思います。
一般的な急速充電器の場合空の状態で充電をはじめれば50Aと表示されています。
この出力が下がり始めると充電効率が悪くなっていきます。
出力が下がり始めるのを目安に車両にあったベストな充電時間を探してみてください。
まとめ
私の所有している12kWアウトランダーPHEVを6年使用したバッテリーでの実績になります。
バッテリー容量が増えればこの時間も変化すると思います。
自分の車両に合った充電時間を見つけてください。
この記事がみなさんの参考になればうれしいです。