三菱自動車のPHEVには駆動バッテリー保証がついているのはご存じですか?
ガソリン車と違いPHEVはバッテリーで走行する為、劣化が直接走行距離に関わってきます。
今回はアウトランダーPHEVに6年間乗ってきて来年の駆動バッテリー無償交換がほぼ確定となりましたのでそのことについて紹介したいと思います。
- PHEVに興味がある方
- PHEVとして三菱自動車が最有力候補の方
- PHEVを購入された方
それでは興味がある方は下記をご覧ください。
(下記記事は2015年式のアウトランダーPHEVをベースにしており、最新車両ではバッテリー容量などに違いがあります。)
アウトランダーPHEVについて
アウトランダーPHEVは駆動用バッテリーで走行を行います。
駆動用バッテリー以外にもエンジンを持っておりガソリンで発電し走行することもできます。
バッテリーが劣化することにより外部充電で駆動バッテリーを満タンにしてから空になるまでの走行距離が減少してしまいますよね。
カタログ値では新車で約60㎞ということなので7割に減少すると42㎞しか走行できなくなります。
今までガソリンを使用しなくても行けた距離がガソリンを使用しないといけなくなることも。
普段から外部充電をしない方であればバッテリー容量についてはあまり気にしなくていいと思います。
ガソリンで発電して走行するだけなので駆動用バッテリーが基本的に満タンにはなりませんよね?
容量が減っても満タンまで充電する機会がなければ劣化は気になりません。
逆にバッテリーが劣化すれば充電せずにガソリンで走るという方法もありかもしれませんね。
駆動用バッテリーの保証
アウトランダーPHEVのバッテリー容量低下による無償交換は初年度登録から8年以内(16万km以内)で70%を下回っていた場合となっています。
注意点としては中古車を購入した場合に駆動バッテリーの保証を受ける場合は、三菱ディーラーで1年点検と同様の点検を受けることとバッテリー容量測定を受けることが必要になります。
有料になりますので注意してください。
最新のPHEVは初年度登録と走行距離に変更はありませんが、バッテリー容量が66%以下となっています。
購入予定の車両がどちらの区分なのか確認をしておくことをおすすめします。
走行距離とバッテリー容量低下について
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 (1年目) | |
走行距離(km) | 1,2000 | 2,3000 | 3,6000 | 47,000 | 5,6000 | 6,5000 | 7,2000 | 7,9900 |
バッテリー容量(%) | 93.0 | 87.2 | 82.4 | 79.0 | 75.9 | 72.3 | 69.0 | 99.0 |
上記表のように劣化していっています。
最初は急速に劣化していきますが次第に緩やかになっていっていますよね。
緩やかになっているといえここ数年間でも平均3%劣化していますので来年には交換基準の70%は下回ると判断しています。
もし無理でも2年後まで猶予がありますのでまず問題ないと思います。
追記:2022年8月の車検で70%を下まわりました。
バッテリーの納入は1~2か月程度かかるとのことですので詳細が分かり次第再度追記します。
バッテリー交換について下記記事で紹介しています。
2023年9月にバッテリーを新品に交換してから一回目の容量測定を行いました。
バッテリーの容量減少対策がされているのかほとんど劣化していませんでした。
諸事情で充電頻度が減っておりガソリン走行が多かったというのもあるかもしれませんが、一年でこの程度の劣化であればこれから購入される方も安心できるのではないでしょうか?
あくまで私の環境での減少率なのでご注意ください。
充電環境
私の使用環境としては、基本的に家庭での充電は行っておらずショッピングモール等の充電設備を使用しています。
空になれば充電しに行くという方法の為、継ぎ足し充電はほとんど行っておりません。
ひと月当たりの充電回数としては、
- 3日に一回程度普通充電で空から満充電
- 急速充電は20分×5回程度
- 買い物時等30分程度の普通充電は数回
通勤では外部充電の電気で走行しており長距離走行時のみガソリンを使用しています。
外部充電の電気で走行した距離を含めた燃費としてリッター30㎞と通常のガソリン走行時の燃費13~16kmと比較しても外部充電による走行がメインとなっていることが分かると思います。
考察
充電をしっかり行えば、1万km程度の走行距離で保証期間内には駆動バッテリーの交換を行える可能性が高いということもあり保証が受けれる場合のメリットは大きいと思います。
詳細の金額は分かりませんが、アウトランダーのバッテリー費用は100万円と言われていました。
トヨタ車ではバッテリー容量保証はありませんのでここも加味して購入するのであれば三菱自動車を選ぶのも一つの手だと思います。
来年バッテリーを無償交換し、しばらく乗っている間にミニバンタイプのPHEVが登場すれば乗換を検討したいと思っています。
まとめ
どうだったでしょうか?
私の使用状況であれば70%を下回ることは可能でしたが新基準である66%になるとギリギリになってしまうのかな?と感じました。
使用環境、充電環境によって劣化速度は変わっていきます。
購入時に70%、66%と聞かされてもイメージはわかないと思いますので参考にしていただければと思います。
PHEVは普段の走行で元を取るのは難しいですが、PHEVならではの特徴もありますので用途が合うようでしたらおすすめの自動車になります。