カヤックエギングをしていると必ず受けてしまう洗礼がイカ墨ですよね。
自分にかかるのはもちろん船体にかかってしまい帰宅したころには痕になってしまうことも。
そうならない為にも釣行中にできる対策と帰宅してからすることを紹介したいと思います。
- これからカヤックエギングを始める方
- イカ墨に悩まされている方
- 釣行中に船体を洗う方法を探している方
それでは興味がある方は下記をご覧ください。
イカ墨とは?
イカ墨はイカが捕食者から逃れる際に水中に排出する粘性の高い黒褐色の液体です。
イカジェットなどと言われるやつですね。
イカジェットでドラグが出る瞬間がすごく好きです。
なぜ落ちない?
イカ墨の黒い色素は「メラニン」と言われる髪の毛の黒い色素と同じ物です。
そして、イカ墨が落ちない原因となるものは「メラニン」と「タンパク質」なんですよ。
メラニン色素の性質としては、
- 水に溶けない
- アルカリに溶ける
たんぱく質の性質としては、
- 乾燥により固まってしまう
- メラニン色素も一緒に固まる
- 固まると取れにくくなる
この性質から帰宅したころには固着してしまい簡単には落ちなくなってしまいます。
付着した場合の処理
できれば付着した際に対処しておきたいですよね。
それではどのように処理すればいいのでしょうか?
衣類に付着した場合
イカ墨が固まる前にアルカリ性の洗剤で洗濯をすることで落としやすいのですが釣行中にアルカリ洗剤なんて持ってませんよね?
応急処置になりますが、水洗いをするか替えの着替えを持っているのなら水につけたまま持って帰るなど乾かさないことが重要になってきます。
正直手間なので汚れてもいい服装や黒系の服装でエギングを行うことをおすすめします。
カヤックに付着した場合
カヤックは衣類とは違うので落としやすいです。
最悪表面を削ってしまえば物理的に落とすこともできますし。
ですが、半渇きだと知らない間に衣類や釣具に付着する可能性もありますのでできるだけ釣行中に対策したいですよね?
その対策としておすすめなのが灯油ポンプです。
灯油ポンプ
灯油ポンプの本来の用途としてはポリ容器から灯油等の容器に液体を移すものです。
釣行中に使用する場合には海水に落差がないので連続給水はできないのですが、赤い頭の部分を押すことで勢いよく水を飛ばすことができるのです。
本来手の届かない船首などでも簡単に水洗いすることができるんですよ。
そしてイカ墨だけでなく青物などの血抜きをした場合でも汚れ落としに使えますし、直接魚に掛けて洗うこともできます。
雨や風が強かった後って木くずやごみが流れている場合もありますよね?
バケツなんかだと表面の水を救うことになるので船体に木くずなどを一緒にかけないといけないのですが灯油ポンプだと水中から水を取ってくるのでごみが船体にかかる心配もありません。
ホームセンターなどでも100円ほどで買えますので船体に一つ忍ばせておいてはどうでしょうか?
おすすめの設置個所
カヤックにはスカッパーホールがありますよね?
そこに刺しておけばあまり邪魔にもならず必要な時に海水を好きな場所に掛けることができます。
ただし、前進する際に抵抗になってしまいますのでカヤックの高さに合わせて少し水面に入る程度まで切断しておくことをおすすめしますよ。
帰宅後の対応
釣行中に水をかけてある程度の汚れを除けても多少残っていたりします。
そういう汚れが気になる場合は自宅で綺麗にしておきましょう。
汚れ落としにいい物を調べた場合、重曹や漂白剤などが出てきますよね?
粉系だと長期間放置していると湿気で固まる可能性もあります。
私がおすすめするのが、激落ちくんなどのメラニンスポンジになります。
擦るだけで簡単に汚れを落とすことができます。
細かくできるので船体に乗せておいてその場で汚れを落とすこともできますよ!
汚れを落とす前後の写真撮ってたのですが汚れが目立ってなかったです…。
イカ墨に気を付けた釣り方
イカ墨の落とし方について紹介しましたが、釣り上げる時に気を付けることで対策できます。
- 餌木をしっかり抱いている場合はしばらく海中で泳がす。
- ばれる心配がある場合は、網ですくい船外で墨を吐かせる。
- 根掛かりの心配のない場所ではゆっくり巻き取る
上記の対応を取ることでイカ墨を吐かせるチャンスを増やせますので墨を吐き切った後に船体に乗せることで対策ができます。
焦らないことが重要ですよ。
堤防の場合
堤防エギングの場合、なかなかイカの状況を判断することはできません。
基本的に外敵に襲われた場合やびっくりした場合にイカ墨を吐きますので釣りあげた場合はイカの足が自分の方に向かないように地面に置きましょう。
地面に置いた際は高確率で墨を吐きます。
ここに注意するだけで自分に被災するリスクは低減しますよ!
近くで友達や知らない人がいる場合は絶対そっちに向けないでくださいね。
険悪なムードになってしまいます。
まとめ
どうだったでしょうか?
イカって釣るのは楽しいのですが、イカ墨がかかるとちょっとテンションが下がってしまいますよね。
事前に対策を知っておくといざという時でも慌てませんので覚えておきましょう!
それでは皆様によい釣果が出ることを祈っています。