2021年7月にダイワのソルティガからSLJ用ロッドが発売されました!
ボートやカヤックフィッシングなど小型ジグを使った近海での釣りが流行り人気となっています。
小型のジグだから小型の青物しか釣れないのかというとハマチなどの中型青物であったり時には90クラスのブリが釣れることもあります。
夢の詰まったSLJにおすすめのソルティガロッドをレビューします。
ソルティガLJが気になる方は下記記事をご覧ください。
それでは興味がある方は下記をご覧ください。
SLJとは?
SLJとはスーパーライトジギングの略で100g未満のジグを使用する釣り方になります。
釣り場としては近海の水深80mくらいまでの浅場で行われることが多くなります。
メインラインとしてはPE0.6号~1.0号にリーダーは3号~4号のフロロカーボンを使用します。
ルアーとしては20g~80gのメタルジグを使用するジギングで100g台のジグを使用するライトジギングよりも更にライトなジギングとなります。
手軽でライトなタックルだからこそのやり取りがスリル満点で面白く人気の理由となっています。
一緒に狙える魚
ジギングと言えば青物ですよね。
近海で狙える魚としては他に鯛、根魚などがいます。
鯛であれば高感度、根魚であれば磯から一気に引きはがすパワーなど対象魚に合わせて必要なロッド性能が変わってきます。
ソルティガSLJロッドのスペック
ロッドスペックとしては下記の通りとなっています。
上記4本はスピニング用最下段の60MBはベイトリール用となります。
また、2022年モデルとしてスピニングとベイトに一本ずつ追加されました!
やわらかいモデルが追加されておりよりSLJに特化したモデルを欲しがるユーザーが多いのかな?と感じます。
全長(m) | 継数(本) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | 適合ライン(PE) | カーボン(%) | |
510LS-SMT | 1.78 | 1 | 73 | 0.5/7.4 | 10~45 | 0.4~0.8 | 98 |
64MLS-SMT | 1.93 | 1 | 81 | 0.8/7.9 | 15~60 | 0.4~1.0 | 99 |
62MS-SMT | 1.88 | 1 | 80 | 0.8/7.9 | 20~80 | 0.4~1.0 | 99 |
61MS TG | 1.85 | 1 | 97 | 1.3/7.9 | 20~80 | 0.4~1.0 | 99 |
60MB-SMT | 1.83 | 1 | 97 | 0.8/7.4 | 20~80 | 0.4~1.0 | 99 |
全長(m) | 継数(本) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | 適合ライン(PE) | カーボン(%) | |
61MLS-TG | 1.85 | 1 | 96 | 1.2/7.9 | 15~60 | 0.4~1.0 | 98 |
60MLB-SMT | 1.83 | 1 | 95 | 0.8/7.4 | 15~60 | 0.4~1.0 | 98 |
510LS-SMT
イサキ・ホウボウ・根魚などがターゲット狙う方にお勧めのモデルです。
10~45g程度のジグでシャローエリアを攻略するために特化したモデルとなっています。
軽量ジグの操作性と更なる感度向上を狙いショートレングスに設定しており、イサキなどフォールでの繊細なアタリをキャッチしないと数を伸ばせないターゲットにおいてはこの繊細さが武器となります。
64MLS-SMT
根魚、真鯛、小型青物をターゲットとし60g程度までのジグを使用します。
レングスも多少長めになっているので大型魚が掛かったとしてもブランクを貯めてファイトが可能なロッドとなっています。
62MS-SMT
マダイ・サワラ・小~中型青物など様々な魚種をターゲットにできます。
操作性、感度、パワーを兼ね備えたMアクションで、やや水深のあるエリアで多用する45g~80g程度のジグが最適となっています。
ティップの繊細さと、いざというときのパワーも併せ持つので青物が多いエリアでもガンガン狙っていけます。
61MLS TG
根魚・マダイ・小型青物などをターゲットに作られたモデルです。
30~60g程度のジグでのスーパーライトジギングに適しています。
同じMLパワーでもSMTモデルよりもしなやかなカーブを描くので、ブチ曲げファイトを楽しみたいアングラーに最適です。
しなやかな調子となっておりバラシリスクを軽減でき、さらに口の弱いイサキにも最適な一本につくられています。
61MS TG
マダイ・サワラ・小~中型青物など様々な魚種がターゲットとなります。
操作性、感度、パワーを兼ね備えており、やや水深のあるエリアで多用する45g~80g程度のジグを仕様れている方にお勧めのモデルです。
SMTモデルよりもしなやかなカーブを描くので、ブチ曲げファイトを楽しみたいアングラーに最適となっています。
60MLB-SMT
根魚・マダイ・小型青物など様々な魚種がターゲットのモデルです。
30~60g程度のジグでのスーパーライトジギングに適したモデルとなっています。
ベイトならではのボトム感知能力も相まってドテラ流しにも相性抜群ですよ。
SMTとベイトならではのフォール感度はかなり優秀でターゲットやエリア、水深、ジグを選ばないバーサタイル性も魅力の一本です。
60MB-SMT
マダイ・サワラ・小~中型青物など様々な魚種がターゲットです。
操作性、感度、パワーを兼ね備えたMアクションで、やや水深のあるエリアで多用する45g~80g程度のジグに最適となっています。
ベイトならではのボトム感知能力も相まってドテラ流しにも相性抜群です。
ティップの繊細さといざというときのパワーも併せ持つので青物が多いエリアに最適です。
SMTとTGの違い
SMTとは超弾性チタン合金を使用した穂先になります。
高感度と穂先強度を誇ることから、繊細さと感度を求められるSLJでは最適な穂先の素材であります。
超弾性チタン合金だから実現可能な感度や金属素材ならではの穂先強度はキャスト時の糸絡みや不意の巻き込みのリスクも軽減してくれます。
TGは、スリルゲームモデルとなります。
通常のロッドはブランクスは空洞となっておりますが、フルソリッドのロッドは穂先だけではなくブランクまでが詰まった形状のロッドです。
重量が増す代わりに曲げ強度を高くすることができます。
スリルゲームだからこそ実現可能な粘りは性能としてはもちろん、びっくりするような「ぶち曲げファイト」が可能となっており釣りが楽しくなります。
写真なんかで見る折れないの?と思うような曲がり一度は体験してみたいですね。
モデルの選び方
ソルティガSLJでは3パワーに分類できます。
・シャローエリア特化型のLパワー
・根魚や、鯛、小型青物のMLパワー
・鯛や中型の青物まで対応するMパワー
イサキ・ホウボウ・根魚などをシャローエリアで狙われる方はやわらかく取り回しのしやすい510LS-SMT一択となりますが、狙いたい魚が何となくでしか決まっていない場合はどうやって選べばいいでしょうか?
基本的には、中型青物を視野に入れているのであればMパワー、根魚や鯛など狙いで青物が掛かっても対応できるロッドというのならMLパワーをおすすめします。
MLパワーでも中型青物を釣ることはできますが、やはりMパワーに比べると時間がかかります。
といっても、青物が回遊してくる海域では急な大物がかかる可能性もあります。
初心者はMパワーをおすすめします。
個人で沖に出られる場合は問題ありませんが、SLJの乗合船などで青物が掛かった場合にはお祭り防止で他の釣り人はルアーの回収を行います。
乗合船に乗られる方は他のお客さんの時間をできるだけ奪わない為にもMパワーをおすすめします。
SLJの乗合船の場合はMパワーと紹介しましたが、SLJの乗合船でもお祭り防止の為にPE1.5号を巻いてくださいなどの条件があることが多く、ライトジギングよりの設定が必要になることがあります。
ソルティガSLJはPE1.0号までとなりますので遊漁船に向きません。
カヤックや個人所有のボートなど周りに迷惑を掛けない状況であることが購入条件になってきます。
遊漁船で使用予定の方はよく使われる遊漁船のロッド設定を確認したうえで購入検討をお願いします。
参考程度ですが、カヤックフィッシングなど風が少ない状態でしか出艇しない場合、40m程度の水深で40gのジグで十分底が取れますよ。
SMTとTGの選び方としては、SLJ初心者や一匹一匹の当たりをしっかり取って確実に釣果を増やしたい場合はSMT、一匹一匹魚との駆け引きを楽しみたい場合はTGを選ぶと釣りが楽しめると思います。
ソルティガLJを購入しましたので興味がある方は下記記事もご覧ください。
おすすめする理由
対象魚によってロッドに必要な性能が変わるというのは先ほど説明しましたね。
青物や根魚であれば強烈な引きに対応する為のパワー、タイであれば繊細なアタリをとらえれるように高感度が必要になります。
ミドルスペック程度のSLJロッドは感度というよりも青物に対応できるパワーに振られていることからタイのアタリをとらえにくくなってしまいます。
また、ハリのあるティップだと鯛の食いつきに対してティップがはじいてしまいかけにくくなります。
これがSLJ、タイラバを兼用するならタイラバロッドがいいと言われる所以となります。
青物が掛かるとロッドパワーで無理やり持ち上げてくるというのは難しくなりますが時間を掛けることで釣り上げることは十分可能です。
ソルティガSLJはSMTを採用することによる高感度、青物に対応できるパワーを兼ね備えていることから青物メインだけど色々やりたいというような釣り人におすすめなのです。
実際に使ってみてどうだった?
一番に言えることは見た目がかっこいいです!
ベイトタイプの60MB-SMTを購入しました。
40~60m程度の海底に40gジグを落としましたが、着底の感覚や当たりを繊細に感じることができました。
ロッド自体も軽く長時間の釣行でも全然疲れません。
しゃくり心地も良く穂先の曲がりを維持したままアクションさせやすく扱いやすかったです。
欠点としてはワンピースロッドということもあり釣り場までの持ち運びに気を使ってしまいます。
破損対策にロッドケースを自作しましたので興味がある方は下記記事をチェックしてください。
SLJ
PE1.0 号で30~40cm程度のヤズであれば多少ドラグを出しながらですがゴリ巻きで釣ることができました。
このサイズを超えてくるとドラグを出しながらの釣り方になりそうです。
ヤズの数釣りまでなら遊漁船でも対応できそうですので参考にしてください。
70cm程度のハマチクラスを釣る機会がありました。
IC100PE1号だったこともあり、ドラグを出しながらにはなりましたが余裕をもって釣りあげることができました。
タイラバ・タイジギング
50cmクラスの真鯛とのファイトを楽しみました!
海の上での初めての大型魚ということで周囲にも注意しながらのファイトになりましたが、ロッドが鯛の動きを吸収してくれて余裕をもって釣りあげることができましたよ。
ドラグは緩めにしていたのでドラグを出しながらのファイトになりましたが、余裕は有ったのでもう少しドラグを強めても釣りあげることはできそうでした。
アコラバ兼SLJの遊漁船で青物相手に使用してみました!
アコラバ
瀬戸内で流行っているアコラバにも挑戦してみました。
市販されているアコラバは80~100gが多く、私の所有している60MB-SMTのジグ上限が80gでありスペックオーバー気味です。
アコラバの誘い方としては、底から数メートルゆっくりとただ巻きするだけなので多少上限を超えていても問題はありませんでした。(40~90m程度のポイントで使用)
多少穂先の曲がりが気になりましたが、SMTで着底や当たりも感じやすく代用ロッドとしては使用できるのではないでしょうか?
一つテンヤ
一つテンヤ自体は、ベイトは不向きとなりますが、瀬戸内では12号前後の重めいテンヤを使用する場所が多くベイトタックルでも一つテンヤを行うことができます。
一つテンヤの基本アクションは着底後ロッドをしゃくってテンションフォール後着底すれば再度しゃくるの繰り返しになります。
テンヤロッドは7~8ftが主流となっていますが、急なかけ上がりだと6ftのこのロッドでしゃくっても思ったより底からテンヤを持ち上げることができませんでした。
その為、リールを巻く回数が増え無駄な操作が多くなりました。
かけ下がりの場合は、ロッドを下げきっても着底しない為フリーフォールを多用しないと着底させることができませんでした。
緩やかなかけ上がりかけ下がりではそこまで気にならずに使用することができましたが、場所を選ぶということもありこのロッドでの一つテンヤはあまりお勧めはできません。
まとめ
実売価格は4万5千円前後と高価なロッドということもあり即決で買うのは難しいですよね。
ですが、魚種に合わせてロッドを複数用意しているとお金もかかってしまいますし置き場も必要になります。
ミドルスペックのタイラバロッドとSLJロッドの2本用意するのであれば同じくらいの金額がかかりますので対象魚種がマッチしているのであれば奮発して買ってみるのもありだと思いますよ!
ただし、一度使うとミドルクラスの物が使えなくなると聞きますので注意してくださいね。